右背部から腹部にかけての帯状疱疹と肋間神経痛

[主訴]

帯状疱疹

肋間神経痛

 

[随伴症状]

帯状疱疹は随伴症状関係なく肺と肝の治療

 

[経過]

数日前に発症

服がすれるだけで痛くピリピリする

特に側腹部から腹部にかけて痛みが強い

痛みで仕事に集中できず困っている

睡眠も浅くなるため早く治したい

 

[治療]

肺の補法

肝の補中の瀉法

肝の瀉法を強めに施す

胆経の瀉法

奇経灸ー外関・臨泣、申脈・後渓

子午ー通里、孔最

背部肋間神経痛の脊際に置鍼

 

[考察]

2診で痛みは大分落ち着いた

側腹部を触っても以前のように痛がらない

3診は局所に10か所程度刺絡

3診で治療終了

 

今回の患者さんはハードワーカーのため睡眠時間が短く

海外出張等で免疫力が低下して発症したと考えられる

ちゃんと睡眠時間をとるように伝える

 

肋間神経痛や帯状疱疹は背部脊際の緊張をゆるめる

症状が出るラインが胆経なので肝の治療

皮膚症状なので肺の治療

通常3~4回で8割程度痛みが軽減する

患者さんの体質を判断して刺絡が適応であれば改善を早めることができる