脈診時、寸口で陽気の状態を診ます。
陽気とは六腑を巡る気、陽経脈を巡る気、衛の気のことで陰気と相対的なものです。
陽気が強い場合の特徴は、
- 外交的
- 動的
- 発熱性
つまり明るくて活動的な場合は陽気が盛んだということです。
この陽気を診る寸口は浮いているのが正常です。
浮きすぎて力の強い脈を大過の脈と言います。陰気が少なく、陽気が多い脈です。(陰虚陽実)
正常な位置より沈み気味で力が弱い場合は不及の脈と言います。陽気の不足です。
陽気が強く脈が浮きすぎている場合を陰乗の脈と言います。陽気が多すぎる脈です。
陰乗というのは陽気が強すぎて陰気が陽気に乗りかかってなくなったという意味です。
さらに陽気が盛んになってくると魚際の方まで脈が溢れて溢脈になります。
陽気が盛んな場合に脈が浮いてくるので、陽気の力がなくなってくると寸口の脈は沈んで弱くなります。