阿是の穴とは
人体には360箇所ものツボがあるが
そのツボを外れたツボを阿是の穴という。
たとえば、肩が痛いときによく肩井(ケンセイ)というツボを使うが、
触診してみると、肩井より少し外れた場所にコリを感じることがある。
このコリの場所が阿是の穴である。
教科書には載っていない、正式なツボから外れたツボ
この阿是の穴について鍼灸重宝記ではこう述べられている。
「阿是の穴は猥りにつかうべからず、たとえば田を行くに道を行かずして田の阿是を行くこころなり、道にあらねども田の中を行かずして阿是を行くがごとし、経絡の外なれども妄にほどこすにはあらず」
つまり、「みだりに使うな」と言っている。
実際の治療ではまず経穴で脈を整えるが、
私は毎度の治療でこの阿是の穴をつかっている。
使いすぎかもしれない。
しかし、圧痛やコリは、やはりその場所にピンポイントで鍼をしたほうが効果がいいように感じる。
肩に関しては、阿是の穴は使ったほうがいいのかもしれない。
もちろん、全身の気を整える治療は必須である。
そして上の文章にはまだ続きがある。
阿是の穴はむやみに使うなと戒めた後で、
「経絡を会得したる上に阿是の術を行うときは奇効あり」
そう、
そうなのです。
つまり、
私が言いたいことはただ一つ
著者いちいちかっこいー!
それではまた明日!