鍼灸学校では、「合谷はここ!」という感じで覚えるが、
臨床ではそう単純ではなく、
「ここ!」という場所周辺から本当の合谷を探さなければならない。
わかりやすいのが足少陰腎経、復溜。
私の大好きなツボだが、この復溜、正式な場所から半径4センチの範囲で動く。
であるから、復溜の場所を覚えていても足少陰腎経の流れを覚えていなければその流れに沿ってツボを探すことができない。
この復溜、上部にずれることが多い。
しかし、他のツボと比べるとかなり取穴しやすい。(ツボが大きい)
今日の患者様も復溜が丈夫にずれているパターンだったが
直径3ミリほどのきれいなツボだった
触った感じは本当に穴、ブラックホール
底がわからない。
鍼を指してみると約1.5センチほどの深さだった。
そういうきれいなツボは施術する側の気が入りやすいからか、
反応がいい。
ツボの底から気が押し上げてくる。
いつまでも刺していたい気持ちになる。
脈もまあまあ反応してくれたので(満足ではない)
良くなってくれるといいが。
次回の来院が楽しみである。