金目鯛のうつろな目

 

最後の患者さんの治療が終わると毎度毎度考えること、

 

 

さて、今晩のおかずはなににしよう。

 

 

実は料理をするのが好きな院長

 

料理が上手なのではない。

 

料理が好きなだけ。

 

包丁で食材を切ったり、ステーキをミディアムレアで焼いたりするのが好きなだけ。

 

本日は治療後、いつものようにイオンへ買い物へ

 

皆さん。イオン、実は、ほとんどの魚が切り身で売られております。

 

カレイも、ブリも、あんこうも、

 

切られてないのは、さんまぐらいです。

 

私は、魚を食べたいのではない。

 

 

「魚をさばきたいのだ!」

 

 

陸揚げされた魚をそのままの状態でここに並べてくれ!

 

イオンの魚コーナーを通るたびにそう叫んでいる。

 

切るのがめんどくさいという方が多いのだろうが、

 

魚をさばくときのあの肉の感触、、、わかる人にはわかるはず(笑)

 

だからイオンで買うのはいつもししゃも。

 

ししゃも、おいしいですよね。

 

じゃあなぜ今日は金目鯛なのか、

 

紅くて、おいしそうだったから。

(院長は瞬時に自分のこだわりを捨てることができます。)

 

なんか、紅いと、おいしそうですよね。

 

ちなみに写真の金目鯛、さばいたのはもちろんイオンの方です。

 

私はこんなにきれいにさばけません。

 

 

 

自宅について、パソコンで料理方法を調べます。

 

10分ほど調べて、結論が出ました。

 

「金目鯛は煮つけがいい!」

 

さっそく煮つけの準備に取り掛かろうと、

 

キッチンで先に夕飯の支度をしている妻の方を振り向き、

 

「よし!今日は金目鯛の煮つけだ!」

 

と、自信満々で叫ぶと同時に、

 

ボチャンッ

 

と、

 

彼女は味噌汁の中に金目鯛を頭から放り込んでいました。

 

少しの間をおいて、ゆっくりこちらを振り向いた彼女と目があいました。

 

 

そして聞こえたのです。

 

 

「食べれればいいのよ」

 

 

写真をとる時に感じた金目鯛のうつろな目の謎が、そこでようやく解けたのでした。