月経不順、子宮出血、更年期障害にウンケイトウ
温経湯は陰虚証の方に用います。
陰虚証とは陰が虚した状態です。
陰 = 五臓または身体の内部
虚 = 力がない。
つまり、五臓の力がない状態です。
陰虚になった場合、以下のような症状が出てきます。
①寝汗
②掌のほてり
③唇や口の乾燥
上記3つの症状があり、尚且つ、
月経不順や子宮出血、腰の冷え、更年期障害がある場合に用います。
寝汗も、掌のほてりも唇や口の乾燥もないのに、月経不順という症状だけで服用しても効果はほぼ期待できません。
<温経湯を構成する生薬の効能>
- 当帰、芍薬、川芎 : 血虚貧血を治す。
- アキョウ、麦門冬 : 血の乾燥を潤す。
- 人参、甘草 : 気の虚を補う。
- ゴシュユ、生姜、桂枝 : 冷えを治す。
- 半夏 : 帯下、嘔逆を治す。
- 牡丹皮 : 瘀血を治す。